サンドポイント写真集
サンドポイント情報集
旅行記ほか
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BNSF (バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道)
サンドポイントは鉄道の一つの小さな拠点になっている。ファネル、つまり漏斗として有名な鉄道拠点なのである。95号ハイウェイとほぼ平行する形でスポーケン(Spokane)から北上してきたバーリントン・ノーザン鉄道(BNSF)は湖の反対側からロング・ブリッジを超えてシティ・ビーチの脇をかすめるようにサンドポイント駅へと滑り込んでくる。競い合うかのようにスポーケンからはスポーケン・インターナショナル・鉄道 (現ユニオン・パシフィック鉄道に買収)と時折交錯しながらサンドポイントで合流分岐するのだ。地図の緑線がバーリントン・ノーザン鉄道(BNSF)、通常の鉄道線で印されているのがユニオン・パシフィック鉄道(SI)である。またこの二大大陸横断鉄道以外では、サンドポイントから湖に沿って東へはモンタナレイルリンク(MRL)、西へはペンドオレイル・ヴァレー鉄道(Pend Oreille Valley Rail Road :POVA)と路線が交錯するのです。それがファネルという名称の由縁です。サンドポイント駅にはアムトラック、シアトル→スポーケン→サンドポイント→シカゴ行きのエンパイア・ビルダー号が運行している。一日2便で深夜に約1時間半をかけてスポーケンからサンドポイントにやってくる。エンパイア・ビルダー号はボナーズ・フェリーからモンタナに入りアメリカの北部を東へ東へと旅するのだ。シアトル発だと16:45発でスポーケンが深夜1:15。サンドポイントには2:47に着く。そしてシアトルから約40時間もかけてシカゴに向かうのです。反対にシカゴ発のエンパイア・ビルダー号のサンドポイント着は23:49。いずれも深夜〜明け方です。サンドポイント付近を昼間通過すると嬉しいのですが、一度はアムトラックでのんびりアメリカ北端の鉄路をのんびりと旅してみたいものです。
エンパイア・ビルダー号はおわかりのようにAmtrakが運行する列車名です。その由縁はこの鉄道の成り立ちにあるようです。1880年の開拓時代当時は大陸横断鉄道はユニオン・パシフィック鉄道, ノーザン・パシフィック鉄道, サザン・パシフィック鉄道そしてサンタ・フェ鉄道の4本でした。そこに名乗りを挙げたのがジェームス・J・ヒルという人物で、5番目に建設したグレート・ノーザン鉄道がやがてノーザン・パシフィック鉄道そしてユニオン・パシフィック鉄道との覇権争いに勝った末にバーリントン鉄道を買収し、さらにはサンタ・フェ鉄道までもをも吸収していったのである。そうした鉄道王への道をしてエンパイア・ビルダーと賞賛を込めて呼ぶのだそうです。最後まで争ったユニオン・パシフィック鉄道との覇権争いの結果としてスポーケンからサンドポイントを経てカナダ国境そして東部へという鉄道線がこの辺境の地に2線も存在しているというのもそうした歴史を背景に持つのかもしれません。サンドポイントは、ともすればロッキー山脈の西のどん詰まりとして寂れていく運命だったのかもしれません、今もこうしてリゾートタウンとして栄えている最大の理由はヒルがペンドオレイル川の河口に当時世界最長という3.2キロにも及ぶ木製の長大橋を建設したことにあるのかもしれません。
さて、日本の鉄道網と異なる最大の点は、やはりアメリカにおいては大都市圏の地下鉄などを除いて主役は貨物列車であることだろう。シティ・ビーチを訪れていたわずか2時間余りの間になんと4本もの貨物列車がやってきたのだ。この頻度には正直驚かされた。サンドポイントは、北行の本線とID200州道に沿うようにペンドオレイル湖畔を東走してモンタナに入る支線が分岐する。またUPとの交換もサンドポイント駅の先で行われるため、市街地のすぐ北のエリアには複雑に線路が入り組んでいる。それもこの街の一つの特徴にもなっているのだ。重量級のディーゼル機関車数台が牽引する長大な貨物列車がロング・ブリッジを超えてブリッジ・ストリートの高架をゆっくりと通過していく姿はまさに見ていて圧巻である。 What's New ? : 写真追加 [121-126]
BNSF Northwest Division
Pend Oreille Subdivision
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Lakeside Jct. to Sandpoint |
Kootenai River Subdivision
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Whitefish to Sandpoint
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Newport Subdivision
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Boyer to Dover Jct.
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Coeur d'Alene Subdivision
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Coeur d'Alene to Hauser Jct
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