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サンドポイントはペンドオレイル川の河口付近、ペンドイレイル湖(パンドレイ湖)の西に位置していてこのペンドオレイル周囲の町では最も人口が多い都市です。そのためボナー・カウンティのカウンティ・シートになっています。サンドポイントという名前の由来は、この地がペンドオレイル湖付近では唯一の砂浜を持つ地だからです。人種構成は95%以上が非スパニッシュ系の白人です。よってアフリカ系やアジア系アメリカンは殆どみかけません。サンドポイントは元々林業と鉱業で発展してきた町ですがその発展は常に鉄道と密接な関係があります。サンドポイントはアイダホ州の中では唯一、アムトラックの停車駅がありエンパイアビルダー号(シアトル・シカゴ間)が深夜に停車します。たった6000人程度の人口ですが、ここで停車する理由はリゾートとしての価値が高いこと、そして鉄道経路の要所となっていることを示しています。
サンドポイントの象徴の一つは"ロング・ブリッジ"です。この、ペンドオレイル湖を南北に渡る橋は建設当時アメリカ国内最長の木造橋として知られてきました。そしてロングブリッジだけでなくサンドポイントに入るには東西南北を問わず必ず橋を渡らなければなりません。そうしたことがこの町が「水の要所」であると示しているのです。
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サンドポイントはとても小さな町ではありますが、ちゃんと空港があります。ダウンタウンの北部、North Boyer Avenue沿いに小さな空港があります。もちろん大型旅客航空機の乗り入れはできないためもっぱら業務用のセスナやヘリコプターの離着陸用の空港です。ボイヤーには空港だけでなく鉄道の路線交換所があります。バーリントンノーザン・サンタフェ(BNSF)とスポーケン・インターナショナル(ユニオン・パシフック)鉄道が交叉し、また西へ向かうペンドオレイル・バレー鉄道(POVA)もここで早朝に列車の入れ替えが行われます。列車によっては別の会社線への乗り入れを行う必要がありますが、それもこのボイヤー交換所で行われるのです。
ロングブリッジのたもと位置するシティ・ビーチもまた町の象徴で盛夏には多いに賑わいます。地元だけではなく近隣から多くのビジターが美しい水辺を堪能するのです。緯度が高く真夏でも水温は低いのですが綺麗で透明度の高い湖です。スウィミングだけではなく、モーター・ボートを牽引したRV車がこのビーチにやってきて、そこから各自自慢のボートで釣りや水上スキー、クルージングなどを楽しみます。ペンドオレイル・クルーズもこのビーチから発着します。
ダウンタウンのショッピング街の目玉はサンドクリークにかかる橋の上に建設されたColdwater Creekです。中にはレストラン、カフェ、民芸品店、衣料品店、食料品店などが揃うモールとなっています。こうした橋上のモールは世界でも類をみません。このColdwater Creekは一番街へと移転し、2006年秋からは新しくCedar Street Bridge Public Marketとして生まれ変わります。
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サンドポイントの繁華街は東西を一番街と五番街、南北をシーダー・ストリートとパイン・ストリートに囲まれたごく狭いエリアに固まっています。メインストリートは、所謂ブロードウェイのような形で斜めに横切る通りになっています。三番街との交差点には最近噴水が作られ市民の小さな憩いの場となっています。その反対側には小さな公園があり「ウサギとカメ」の像があります。一番街からシティ・ビーチへ渡るブリッジストリートの南にはハーバーがあります。ハーバーには色とりどりのヨットやボートが停泊しており夏にはひっきりなしにペンドオレイル湖を楽しむために往来があります。四番街には屋台のような店があり色々な美味しい食事を楽しむことができます。五番街とシーダー・ストリートの交差点には昔からある「フォスターズ・クロッシング」というアンティーク・モールがあり、古本、アクセサリ、家具、衣類などを売っています。シーダー・ストリートには、ペンドオレイル・ワイナリがあり多くの市民や観光客で賑わっています。その他教会、銀行、病院、郵便局や市の関係機関などはすべてこの小さなダウンタウンの一角に集まっています。またこのところのレイク・ハウス・ブームのためかダウンタウンには多くの不動産屋さんが集まっています。
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