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フロリダ州立セント・ジョージ島公園
まったく手付かずの砂浜と砂丘が9マイルも続き、アパラチコラ湾とメキシコ湾に囲まれているこのセント・ジョージ・アイランド・フロリダ州立公園は文字通り州立公園に指定されるに相応しい美しさと絶好のロケーションです。この公園は1962エーカーの広さがあり細長い島の東の端に白砂の窪地や小さな丘、低湿地帯、松や樫の林などが上手くハーモニーを奏でています。
セント・ジョージ島の5000年以上もの歴史の中で、殆どの期間は人間が住んでいない島でした。1900年代の前半から中盤にかけては、この島の松林は松ヤニ畑でした。今でも大きな松ノ木には松の油を取るための傷を見ることができます。第二次世界大戦中はその砂地を利用して軍の演習場として使われました。この公園は1963年に指定され1965年に道路が整備されて以来、また島のビーチなどレクリエーション客が増えるにつれ利用頻度が多くなっていったのです。1980年には公園内の全ての設備が完成し、ようやく一般公開されるに至りました。
この公園の特徴は長く広い自然のビーチに砂窪、そして松林に樫林です。そしてメキシコ湾のめぐみは豊富な海洋資源を育て、一方で淡水の綺麗な池や沼地はいずれも小さく水中生物が住むには少々乾燥気味の気候もあって厳しいようです。この地域の水域は、フロリダ州内でも有数のスポーツ・フィッシングに向いていて、同時にアパラチコラ川河口でよく育つ牡蠣とともに重要な産業となっているのです。
乾燥した気候と、この島のロケーションによって生息する動物には限りがあります。ミサゴは公園内でよく見かけることができ、海で魚をとっている姿を見ます。また松の木にその巣があります。アライグマやユウレイガニも低湿地に見かけることができます。そして彼らの傍にはダイヤ柄のガラガラヘビも棲んでいるのです。シロチドリ、リーストターン、クロハサミアジサシ、ハジロオオシギなどの海辺に棲む鳥類もこのセント・ジョージ島の海岸近くに巣を作ります。そして春と秋には多くの渡り鳥が羽根を休めていきます。この時期が渡り鳥を見るには最適なシーズンなのです。
Final Update : 2009/05/09 写真追加 [46-55]
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